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​はいよ!日記

Iさん(42-2)


父が亡くなってしばらくして、Iさんから連絡がありました。レンタルしていた物を引き上げてもらわなければなりません。レンタル料がかかりますから。

レンタルするということは、いつかお返しするわけで、それが何を意味するかはわかっている。父が元気でいる時も、いつかそういう日が来て、その時私は寂しいだろうなぁ…と想像するだけで涙がでました。そして、本当にその日はきて、そして思った通り寂しかった。

父が亡くなったこと自体や、父が使っていたものがなくなるからだけではありません。父と私の日常を知っている方ともうお会いする機会はないのだと思ったからです。 長い在宅介護の中で、介護に携わる多くの方にお世話になってきました。その中には、笑顔と共に忘れられない方がたくさんいます。いつかお会いして、父の話をしたいけれど、たくさんの利用者の中に埋もれてしまうでしょう。

老いや病気に関わるお仕事であり、人の生活に深く入り込まなければならないこともあるでしょう。そのエネルギーはいかばかりかと思います。だからこそ、大切な家族の記憶とともに、その方の笑顔も残るのだと思います。

Iさんの仕事に感謝しています。


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