キャスターいろいろ (38-3)

サイドテーブルはそれこそ重宝でした。
1994年、父が自宅に帰ってくるにあたり、社会福祉協議会の方がサイドテーブルを手配してくれました。医療用でおしゃれではないけれど、23年以上経ってもしっかりしています。この冬はシャコバサボテンを陽の当たる所に移動させるのに便利でした。
サイドテーブルの上にはテレビのリモコン。
日記を書いて、書き終わったら脇へ。
何か食べて、食べ終わったら脇へ。
いつも父の脇にありました。
自分が思うように動くことができないのだから、誰かに動いてもらわなきゃならなくて、家には私一人しかいないから私がやるのだけど、父ができるように工夫して父にもやってもらう。なかなか厳しい娘なのです。そして、物にも本来の役目に加えて、その位置にある意味を持たせて、分担してもらう。父との暮らしはそんな風でした。