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小さな旅_河口湖(33-3)
- fairfax3939
- 2017年3月30日
- 読了時間: 2分

母や妹がいた時に、泊まりで旅行したことはありました。
介助者が二人いれば、何とかなるとわかっていました。
でも、私一人は初めて。有料道路の料金所を通ったことのない私には、初めての道を運転するだけで不安。父の体に合わせた自宅。そこを離れて一晩泊まることができるか心配。
家では左手でベッドのフェンスに掴まって、体を起こしながら足をベッドから下ろして、起き上がり、立ち上がる。フェンスに掴まっていれば、バランスを保ち、いくらでも立っていることはできる。杖歩行も、車椅子の乗り換えも問題ありません。でも、掴まるところがなく左手の力を使えないと、起き上がりも立ち上がりも容易ではありません。
夜のトイレをどうするか。
バリアフリーのホテルでも、ベッドはフェンスのないものが多い。ちょっと病院ぽいですものね。だから、手すり代わりになりそうなもの、ソファーとかドレッサーの椅子をベッドサイドに移動させる。
それができなければ、窓枠とか壁についているライトとか、そういうものにつかまれるようセッティングする。ベッドをズズっと動かしたこともあります。
立ち上がって杖歩行できるか。進行方向に立ち上がれればいいけれど、狭い場所で四点杖をつきながら方向転換するのは難しい。車椅子に乗り換えるか。ベッドサイドに車椅子を寄せられるスペースはあるか。なかったらどうするか。
トイレに行けるか、行けないか。行けなかったらどうするか。その場合の荷物も抜かりなく運び込みます。だから、一泊でも大荷物。
弾力のあるカーペットで杖歩行は難しい。ネットの写真だけではわからない。部屋に入ってから父のできるように調整する。それが私の旅の仕事でした。