Tさんの仕事(25-2)

父の命の火があと少しで消えるとわかって、私が父を家に連れて帰ると言った時、Tさんは立場上、もちろん何もコメントしなかったけれど、私には彼女がそれがいいと言ってくれている気がしました。
父と私の暮らしをずっとみてきて、最後、そうすることが私らしいとわかってくれていたと思います。
病院を退院して、4日目に父は旅立ちましたが、その短い期間のTさんの対応は見事でした。言葉少なく、行動は早かった。居てほしい時に必ずその場にいてくれました。福祉用具の手配、訪問介護の手配、医療機関との打ち合わせなどの手配は抜かりなかった。他の利用者さんもいて、彼女は何も言わなかったけれど大変な仕事だったと思います。
父の最期の時をTさんに支援していただいたことは幸運だったと心から感謝しています。その後お会いすることはありませんが、このブログで感謝の気持ちを伝えたいと思います。
(続く)