しょっぱい涙

月に一度会う仲間に、Wさんという私よりも少し年配の方がいます。
定例会後は定例の打ち上げ。とはいえ、16時開始で18時前には解散という、安全第一の飲み会なのです。そこで、隣り合ったWさんにブログのことを話しました。
そして、数日たってメールをいただきました。
そのメールには、ご自身が手の手術をしたときの、麻酔で感覚を失った腕の重さ、その厄介さ。これが脚だったなら、生涯に至る事であったなら、と思ったこと。
「感覚を失った肉体には頑固な意志も努力も奇跡以外には報われない生命の残酷さを思い知らされた」とありました。
そして、それ以来、障碍をもつ方たちへの思いが変わった、と書かれていました。
私は泣けました。
ブログを始めるにあたり、父が倒れてから亡くなるまでのことを書き出したり、写真を整理しながら、時に嗚咽して泣きました。人が訪ねてきても、居留守を使うしかなかった。
でも、母が亡くなった時に泣き切らなかった分、しっかり泣き切って、次に進まなきゃと思っていました。そして、だんだんに涙の塩分濃度が薄くなっているように感じていたのです。
でも、Wさんのメールを読んで流した涙はかなりしょっぱい感じ…。
父も母も大変だった。
そして、その大変さを自分のこととして感じて下さったWさんが、父を真にねぎらって下さったようで、私は久しぶりにしっかり泣いています。
Wさん、ありがとう。