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仕事と在宅介護ー分岐点(22-3)
- fairfax3939
- 2017年2月6日
- 読了時間: 2分

母が亡くなって3年後、父と二人の暮らしになりました。在宅介護と仕事の両立は厳しいと十分予測できたこの時、分岐点がありました。
今まで通りを続ける道か、
父と暮らしを分けて、自分の生活を優先する道です。
私が選んだのは、今まで通りを続ける道でした。
それは、父を孤独にするという痛みに私自身が耐えられないと思ったからです。
父のためではなく、自分のために私は父との暮らしを選んだのです。
父にとっても家での暮らしは楽ではありません。日常がリハビリです。左手だけで自分の体重を支えて、必死で歩かなければなりません。母がいた時のような安心できる環境ではないのです。体は車椅子に乗っている方がずっと楽で安全なのです。
それでも私は、父が孤独になるとわかっていて、その道を選ぶ勇気がなかった。
その道に、笑って暮らしている自分の姿が想像できませんでした。
また、言い方を変えれば、この痛みに耐えても優先すべきものがなかったからなのです。
本当にそうなのです。そう決めて大変なのは、父と私だけですから。
自分の生活、家族の生活、家の構造や条件など、状況は様々。
いくら望んでも、望みと違う選択しか選べないこともあります。
また、家族で暮らすことがベストの選択とは限らない。
限られた時間、お金、エネルギーをどこにどう使うか、その時点でできること、できないこと、考えて、悩んで、選んだ道がベストな選択。
いづれまた、選択の時がきて、考えて、悩んで、決めてを繰り返す。
そして、結果的にこの道でよかったと思えるように持ち込むしかないのだと思います。