はじめに

もうすぐ一年になります。2016年1月、あと10日で立春という日、
父は笑顔の余韻を残して旅立ちました。82歳でした。
父は1994年、脳血管障害により右半身の自由と言葉を失いました。
そして、結局22年間
「はいよ!」
このひと言しか話すことができませんでした。
そう、このブログの名前の由来です。
父は最期まで自宅で暮らしました。
当たり前ですが、いろいろなことがありました。
家族の形も変わりました。
父を看取って、今、何か清々しい気持ちでいます。
この22年間が自分の望んだ人生かと言われると、そうではないように思うけれど、
じゃあ、他の22年間と取り換えてあげると言われたら、それは困るなぁ…と。
今思えば、満ち足りた日々だったと気づきました。
そして、父と共にあった私の日常が終わった時、
父との暮らしを誰かに知ってほしいと思うようになりました。
長い在宅介護を経て、今私が思うこと、自宅で暮らし続ける工夫などです。
抱える事情は様々ですが、在宅介護の一つの例としてご覧いただければと思います。
どうぞよろしくお願いします。