

小さな旅_安曇野(47-4)
翌日は松本城に行きました。お城に感激するかなと思いましたが、そうでもありませんでした。というのも、父はテンションの高いと低い日が一日おきにあって、この旅では1日目にテンションの高い日をあてました。なので、2日目、ちょっとテンション低めなのは想定内。父のコンディションと日程を...


小さな旅_安曇野(47-3)
宿泊は松本市の浅間温泉ホテル玉の湯。バリアフリー設計の和風旅館は珍しい。バリアフリ―対応の貸切風呂などもあり、予約して行ってはみたのですが、父が入浴するには何かうまくいかない箇所があって、お風呂には入らなかったと記憶しています。...


小さな旅_安曇野(47-2)
碌山美術館の次は、安曇野ちひろ美術館。 こちらは、広々とした館内全体がバリアフリーで、車椅子での危険はなさそうでした。なんとなく、父の姿を目の端にいれながら、それでも自分のペースでゆっくり鑑賞できました。 館内のカフェでお茶をしようとしたら、お蕎麦屋さんでご一緒だった女性グ...


小さな旅_安曇野(47-1)
季節は秋の始め。一泊二日の信州安曇野への小さな旅。 初日はまず、一度行ってみたいと思っていた碌山美術館を目指しました。 落葉樹の林に囲まれて、憧れの碌山館がありました。観光客は少なく、自分の足音が響く中で彫刻の「女」など鑑賞していると、まさに芸術の秋。でも、父は彫刻にはまっ...


車(46-3)
富士山が正面に見えると、父は必ず「おぉ~!」と感激しました。今、一人で運転していても富士山を正面に見ると父のその声が聞こえます。 雨戸を開け閉めする時、伊豆の海岸線が見えます。その道を、父と私の乗った車が走っているように見えます。...


車(46-2)
その日の天気や、道路の込み具合や、済ませたい用事を考えながら、大体のルートを決めて出発です。どんどん山の中に入ってしまい、もしここで何かあったら、相当長い間見つけてはもらえない。近所の人が心配しても、まさかこんなところにいるとは思わないだろうから探しようがない。相当危険だ、...


車(46-1)
父の暮らしに車はなくてはならないものでした。買い物や通院に必要ということもあったけれど、父が生きていくのに必要でした。 どんなに機嫌が悪くても、ハンドルを切る真似をして、外を指さして、「行く?」と言うと、父は必ず「うん!うん!」と答えました。寒くても、暑くても、少々雨が降っ...


小さな旅_西伊豆松崎(44)
職場の忘年会。南伊豆の伊勢海老プランでした。でも、当時、泊りでの参加は難しかった。仕事を辞めて数年後、テレビで「伊勢海老シーズンの到来です!」と伝えるのを聞いて、にわかにそのことを思い出しました。 「お父さん!伊勢海老食べに行こう!!」...


小さな旅_知多半島(43)
父との小さな旅。1泊2日のドライブ旅行。 4月のブログで河口湖、山梨県甲州市の慈雲寺の桜や桃狩りのことをお伝えしました。 今回は知多半島。宿泊先は2005年に開港した中部国際空港に離接するホテルです。 新しく国際的なホテルは父にも使いやすい。旅先での入浴はあきらめることが多...


小さな旅_河口湖(33-4)
半身麻痺の父がバリアフリーであっても、一般のホテルに宿泊するのは容易ではありませんでした。 食事もしかり。家のこじんまりしたテーブルと違って、私がいちいち立って父の分の蓋を開けたり、エビの殻をむいたり、お醤油をさしたりで、せっかくのごちそうも落ち着いていただいてなどいられま...